「scean23~28」本番撮影 3/19
本日の参加者 cast:ヒロキ(谷口吉彦) アミ(秦亜梨沙)サノ(小川武倫)マリコ(山本愛子)船越(羽柴裕吾)多田(宮脇崇誌)設楽輝之(加藤亮佑)レモン(華沢レモン)ヒトミ(小川仁美)staff:監督(中島良)音声(宮田睦子)進行(太田信吾)メイク(加藤貴世)助っ人(赤穂真文)

 
ついに本番撮影が開始されました。中島が報告します。
この日は昼からメイク担当の加藤貴世さんのお宅にお邪魔して、ヒロキ役の谷口さん、アミ役の秦さん、マリコ役の山本さんにメイクを施してもらいました。やはりメイクしてもらうと映像の映りが映えますね。メイク中の写真を撮っておけば良かったなぁ。一方、僕は広角レンズと魚眼レンズを業者から借りるために四谷をうろちょろと迷っていました。
 
夜から板橋駅の某居酒屋でゲリラ撮影を敢行。この日は出演者の数が多いのと、部屋が狭くて撮りにくいのと、録音のために空調をきってあるので、換気が悪く暑いのとで、僕はめちゃめちゃテンパりました。若者たちのリアルな合コン模様を再現するために二時間ほとんどカットをかけずに、ぶっ通しで撮影しました。上の画像からもわかると思いますが、非常に賑やかでパワフルな飲み会シーンとなりました。僕はこの撮影では演技的な縛りをほとんど設けずに、役者さんに「幹事役」とか「盛り上げ役」とか「いじられ役」って感じの役割分担だけふっといたんですが、成功した部分と不成功な部分がありましたね。飲み会の全体的な雰囲気は理想的なほどにリアルに生まれましたが、ストーリー上で重要になってくる会話や動作に関しては、役者間でコンセンサスが取りずらかったようです。この失敗は非常に貴重なことで、僕は今後の改善点が明確になったので良かった。僕は映画で重要なことの一つに「役者さんの力を引き出す」というのがあると思っています、これは役者さんの演技的な思考パターンを知るということだな、と思いました。一人一人やり易い形が微妙に違うのだと、今回の撮影で結構わかった気がしました。次は克服しますよ!!
さて左の画像は設楽役の加藤さんがレモン役の華沢さんに高濃度のアルコールを混入させたビールを無理やり飲ませる場面です。設楽をはじめとする男たちは女の子を酔わせて、××してやろうという魂胆なのです、悪い奴らですね、はい。男たちのドス黒い欲望と犯罪は飲み会の賑やかで楽しげな雰囲気の中に隠蔽されていて、女の子たちは易々と餌食にされてしまう。その点は上手く撮れています。


 居酒屋でのシーンが終了した後、休む間もなく新宿のコマ劇場前の広場に移動して解散シーンを撮りました。ここは広かったのでに楽に撮れましたし、役者さんたちの演技も自然で良かった。そして広角レンズのおかげで林立するビル群が良い感じで撮れました。右の画像では、酔っ払ったレモンが多田と設楽に連れ去られてしまう場面です。彼らは新宿の夜に溶けてゆき、次の場面(五月に撮影予定)では残酷な暴力が暴発します。
撮影が終わるとすでに終電が消えかけていて、帰れなくなった僕らは赤穂邸に泊まらせてもらいました。そこで料理を振舞ってもらい、非常に嬉しかった。ありがとう。
早速、撮影済みのテープを見て、あれやこれやと意見を言い合って、それはだんだん青春しゃべり場状態になり、朝を迎えました。
長い日だったな~という感じです。みなさん、ホントお疲れ様でした。
次回の撮影もみなさんがんばって行きましょう!!